

近所のホームセンターで買い揃えた、ベコベコのベニア板でできたラックに本やオーディオ機器をつっこんで、洗濯物はズダ袋にまとめ、食器の色やカタチはコンセプトなく全部バラバラ。学生時代はそれでいいかもしれません。親のスネをかじっててカッコつけるわけにはいきません。
けれど、それは決して不必要なお金をかけるということじゃないのです。価値の分からないブランド品に囲まれて、みんなと同じ格好をしたがるのは愚の骨頂。そういうのを「カッコ悪い」ということは知っていたい。自分だけの信じる何かを持っていることが、いつだってサイコーにカッコいいはず。
でも、社会人になったら少しはこだわりを持とう。そんな風に思いませんか?いつまでも学生ノリでいるわけには行かないし、大人には自分はこれだと思えるものが必要です。いつでも美味しいエスプレッソが飲めるマシンがあるとか、クールなデザインのソファが置いてあるとか、部屋全体が原色に満ちているとか、限りなくモノトーンだとか。そんな自分ならではのこだわりを持ちたいもの。それは彼女を部屋に呼んだ時に、「ああ、やっぱりこの人は他の人とは違う」って思わせる何かかも知れません。
20~30代の高感度な男性に向けてリアルで実用的なインテリア情報を発信しているライフスタイル誌「僕らのリアルインテリア」。このページは、その編集部とのコラボレーションで生まれました。インテリア好きの男性に、おしゃれで優れた家具を提案していくために、厳選されたクールなデザインの家具をスタイリスト窪川勝哉氏のコーディネートで紹介 していきます。家具の紹介だけでなく、「こう使えばカッコいい!」という旬のスタイル提案もしていくので楽しみにしていてください。
窪川勝哉 (くぼかわかつや) 男性向けインテリアの分野で、カリスマ的人気を誇るスタイリスト。TV、雑誌、webなどメディアでの活躍のみならず、マンションのモデルルームのコーディネート、ホテルの客室や飲食店の内装プロデュース、企業カタログのスタイリングなど、多分野で活躍中。専門学校で講師も務める。近況を綴ったブログも人気。 |
所 隼登(ところはやと) 男性向けインテリア誌「僕らのリアルインテリア」(主婦と生活社発行)の編集者。 “おしゃれな部屋、カッコいい家具があれば、日本全国どこへでも”をモットーに、日々、読者宅やショップを取材してインテリアの情報を集めている。本人も大のインテリア好きで、もっか新しいソファに合うローテーブルを物色中とのこと。 |




部屋の中にワンポイント、アンティークスタイルを持ち込んでみる。それだけで部屋全体がキリっとしまっ
た感じになるのが、アンティークの不思議です。 永い時間の流れで洗練された質感、大量に出回っては
消えて行く没個性な流行とは違う凛とした存在感。それこそが、自分らしさを主張する大人の選ぶインテ
リアです。
本当は、レトロな家具でまったりラウンジっぽい雰囲気を作りたいところですが、本物のアンティークを
揃えていたら、アラブの大富豪にでもならないといけないし、すべてアンティークって言うのも能のない
仕事。ここはシックなガラスのテーブルやデザイン性の高いモダンな照明などを合わせて、個性を出した
いところ。少し外すのが正解です。
そこでオススメしたいのが、このソファ。スタッズを打ち込んだレザー調の張り地が高品位な中にも
遊び心を加えた大人の雰囲気を醸し出しています。フレームは木製で、身を投げた時の安定感も抜群。
アームが高く設定され、包み込むように受け止めてくれるのが魅力です。






ありきたりのダイニング5点セットでも生活には困らないけど、何だか
そこではつまらない会話が繰り返されて、平凡な毎日が居座ってしま
いそう。どんな椅子もテーブルもそれを作ったデザイナーがいるわけ
で、世界中の溢れる才能の中から、自分だけの最適な組み合わせを
見つけてプロデュースする、使い手の醍醐味を味わいたいもの。ここ
では、4脚がそれぞれ違った個性を放っている椅子を持ち込んでダイ
ニングの空間を演出してみました。ホラ、並べただけで個性的な仲間
たちが集まり、そこで交わされるハイセンスな会話が聞こえてきそう。





チェア2脚を並べて小さなテーブルを挟む。敢えて
ソファでなく、このスタイルを選ぶことで、部屋のス
ペースにゆとりと解放感が生まれます。窓からそそ
ぐ光が室内に自然に流れていく感じが、リゾート気
分を演出。ポップなキャンバス地のチェアのまったり
感がそんなイメージにベストマッチしています。友達
と飲み明かすのもよし、恋人と映画鑑賞するもよし。
カジュアルに使える椅子はテラスに運んでくつろぎ
ながらビールをあおるのにも最適。ワンルームの部
屋にまったりとしたリゾートスペースが生まれます。






20世紀のモダニズム建築を代表するドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエ。彼の代表的作品であ
るバルセロナチェアは、1929年のバルセロナ万博のドイツパビリオンにおいて、スペイン国王夫妻臨席の
ために作られ、 アルフォンス国王にささげられた椅子。テレビコマーシャルでサッカーの中田英寿さんが
座って一躍有名になりました。
意匠権の期限が切れているので世界中の数多くのメーカーが製作しているものの、塩化ビニール製や
縫製の荒いものなど、その物作りの精神を受け継ぐには程遠い商品も出回っているのが真実。やはり、
剣を交差した力強いを象徴するデザインのこの椅子には、国王が座るに相応しいこだわりと気品が必要
です。このチェアは、イタリア製の本皮(牛革)とステンレスを使用。 まさに、キング・オブ・チェアとも言う
べき名品として、インテリアフリークの物欲を刺激します。








20世紀後半に活躍したデザイナー、ヴェルナー・パントンの最高傑
作「パントン・チェア」。北欧の伝統的な木を使ったデザイン手法から
離れ、デザイナーの自由度を広め、安価に生産できるプラスティック
素材に注目して生まれたチェアです。プラスティックの一体成型に
よる流れるようなフォルムの未来型デザイン。スタッキングして使え
る実用性。色違いを揃えたくなるリーズナブルな価格。座ると体重
によって適度にしなる座り心地も抜群。真っ先に飛び付きたくなる
アイテムです。